パートナーの浮気の有無を調べ、もし浮気していれば裁判でも使える証拠を集めてもらえることからも「探偵」に浮気調査を依頼するケースが多いです。
素人では集められないような証拠をしっかりと集めてくれるイメージが強く、実際に調査力の優れた探偵社に依頼すればそのような結果になるでしょう。
しかし、なぜ探偵は浮気調査で明白な証拠をつかむことができるのでしょうか?
浮気調査を探偵に依頼するにあたって、探偵が実際にどのような方法で調査を行っているのか事前に知っておきたいという人は少なくありません。
探偵がおこなう浮気調査方法は主に3つ
探偵の仕事は「探偵業法(探偵業の業務の適正化に関する法律)」によって律されています。
人によっては「探偵ってグレーまたはブラックなイメージの方法で調査をしている」と想像することがあるのですが、真っ当な業者は規定の範囲内で調査を行っているのです。
尾行
探偵が行う「尾行(尾行調査)」とは、状況に応じて調査対象者との距離を適切に保ち、調査対象者に気づかれることなくその行動を把握する行動をいいます。
尾行というと「尾」という言葉が使われているように、一般的なイメージとしては「身を隠しながら対象者の『後ろ』をつける」という方法で行われると思われがちですが、実際にはそれ以外の方法・方向からも尾行しているのです。
なぜなら、浮気という後ろめたく誰にも知られたくない行動をする調査対象者は、「自分が尾行されているかもしれない」という不安から急に後ろを振り向くこともあります。
人によって警戒の度合いは異なるものの、最も警戒するのは自分の真後ろであり、その他の方向については真後ろほど警戒心が強くありません。
そのため、プロの探偵が行う尾行は調査対象者をさまざまな角度から観察することが重要なポイントになるのです。
また、「身を隠す」という行為は怪しまれるため基本的に行われず、探偵が尾行する際には一般人に溶け込むような形で行われます。
重要なポイントの1つは「調査対象者と適切な距離を保つ」ことであり、この「適切な距離」は尾行する状況によって大きく異なります。
例えば「人通りの多い場所」であれば数メートルまで接近しても怪しまれないケースが多いですが、「人通りの少ない場所」だと10メートルほど距離を置かないと不自然に見える可能性が高いです。
また、大通りのように広い道であるならば、車道の反対側にある歩道から尾行を行うケースも考えられるでしょう。
基本的に距離が空いているほど尾行に気づかれるリスクは減るものの、一方で調査対象者を見失ってしまうリスクが高まるというデメリットがあります。
そのため、調査対象者とどのくらい距離を確保するかについては状況を判断して適切な距離を決めることができる、探偵としての経験や知識が重要になるのです。
なお、一般的に浮気調査の尾行は数人でチームを組んで行われるケースが多くみられます。
プロの探偵でも調査対象者を見失ってしまうことは珍しくなく、尾行に気づかれてしまうこともあるでしょう。
そうしたケースでも尾行を継続するために、複数人で同じ調査対象者を尾行して成功率を高めるのです。
張り込み
探偵が行う「張り込み(張り込み調査)」とは、一定の場所に待機して調査対象者の行動を見張る調査のことです。
一般的に「車での張り込み」「立ち張り」「点張り」の3種類の張り込みを駆使します。
「車での張り込み」は文字通り自動車の中で張り込みを行う行為であり、基本的に張り込みポイントに車を駐車しても問題ない場合に用いられます。
車の中で張り込みを行うことには2つのメリットがあり、1つは「長時間張り込みしても怪しまれにくい」ことで、もう1つは「調査対象者からこちらの姿は確認しにくい」ことが挙げられます。
車での張り込みは、「人が乗っていないと思わせる」ことが重要であり、エンジンを切っておくことだけでなく、調査員は後部座席に座って張り込むなどのテクニックを駆使する必要があるのです。
ただし、張り込む場所の状況次第ではエンジンをかけたまま張り込む場合もあります。
車での張り込みを調査対象者から離れた場所で行わなければならないような状況であれば、周囲の状況から判断して適切な距離で張り込むテクニックが必要になります。
次に「立ち張り」は立って張り込みを行う行為であり、車を駐車できない場所で張り込みを行う場合に用いられる手法です。
同じエリアで数時間立ち続けなければならないケースもあり、立ち続けるための体力だけでなく、いかに怪しまれずに張り込んでいられるかというテクニックも重要になります。
最後に「点張り」とは、建物や施設に調査対象者が入ったときに出入口が複数あるなどその場所の特性上「対象者がどの出口から出てくるかわからない」という場合に、想定できる出入口すべてに調査員を配置して張り込みを行う手法です。
場所によって「車での張り込み」「立ち張り」を使い分けます。
建物の構造などの条件によって点張りにおける各調査員の役割は異なり、場合によっては1つの出入り口を複数の調査員で張り込むケースもあるでしょう。
聞き込み
探偵が行う「聞き込み(聞き込み調査)」とは、対象者から浮気調査に必要な情報を引き出す手法のことです。
探偵による聞き込みは、さらに3つの手法に分類することができます。
1つ目は「直調」と呼ばれる手法で、対象者から直に情報を引き出す手法です。
対象者から直に情報を引き出す場合はリスキーな方法であるため難易度が高く、聞き込みの前に何度も接触して警戒心を解き、少しずつ情報を引き出します。
ただし、対象者から直に情報を引き出すケースはプロでも滅多に使うことのない手法であり、一般的に対象者から遠い関係にある人物から聞き込みを行います。
2つ目は「化調」と呼ばれる手法で、探偵ではない別の人物になりすまして情報を引き出す手法です。
調査員は対象者からの信頼を得ることで情報を引き出す必要があるため、対象者が信頼しそうな人物のプロフィールを作り出すところからスタートします。
このとき、調査員は「実在する団体や組織」や「公務員」を名乗ることはありません。
それ以外の人物になりすまして対象者からの信頼を確保し、浮気調査に必要な情報を引き出します。
3つ目は「電調」という手法で、電話を使用して情報を引き出す手法です。
探偵が浮気調査において聞き込みをする際によく用いられる手法であり、特に聞き込みの対象者が多い場合にメリットが多いです。
電話での聞き込みは調査にかかる時間を短縮できるため、効率よく聞き込みを進めることができて調査費用を削減できます。
どの手法を用いるかはケースバイケースではありますが、いずれの方法であっても聞き込みにおいて重要なのは「対象者からの信用を得る」ことです。
そのためには聞き込みの対象者に応じた「身なり」「立ち振る舞い」「声のトーン」など、さまざまなポイントを考慮する必要があります。
また、ベテランの調査員のほうが落ち着きがあり、人物づくりの経験も豊富なので対象者からの信頼を得やすい傾向にあります。
浮気調査に欠かせない道具
探偵は、浮気調査において対象者から気づかれることなく証拠を確保するために、さまざまな「道具」を使用します。
撮影機材
探偵が浮気調査で必ず使用することになるのは「撮影機材」です。
ただの撮影機材ではなく、「高性能である」ことがステータスとなり、調査力に自信がある大手の探偵社ほど最新の高性能機材を使用する傾向にあります。
浮気調査では最終的に「調査報告書」を作成することになりますが、その内容は文章媒体だけでなく画像や動画、音声といったデータを証拠として使用するケースが多いです。
この調査報告書は最終的に裁判で使用する必要があるケースが多く、裁判で有効な証拠として採用されるためには鮮明なデータを確保する必要があります。
例えば「夜間でも鮮明に撮影できるカメラ」「対象者と浮気相手の会話をしっかり録音するための小型マイク」など、高性能な機材が必要になるのです。
探偵が使用する道具の品質は、自信のある探偵社であればホームページでも公開しています。
変装グッズ
尾行や張り込みをする際には「変装グッズ」を使用するケースもあります。
探偵が浮気調査を行う際には、調査対象者に顔を見られている可能性があるので、探偵であると気づかれないために変装する必要があるのです。
「眼鏡」や「帽子」「上着」などが用いられることが多いでしょう。
仕組みは単純であるとはいえ、変装グッズがあるのとないのとでは調査成功率に大きく左右するケースも珍しくありません。
また、変装グッズを使うタイミングも重要であり、ここぞというタイミングで使用することのできる経験豊富な探偵であれば、より効果的に変装グッズを活用した浮気調査を実施できるでしょう。
車・バイクなどの車両
調査対象者の尾行や張り込みに際しては「車両」を使用することもあります。
特に車での張り込みには調査対象者から気づかれにくい、目立たない車種・カラーリングの車両が使用されることが多いです。
また、1回の調査において1台の車両だけ使うのではなく、複数の車やバイクを使って調査を行うケースもあります。
GPS発信機
探偵が行う浮気調査では「GPS発信機」を使用して位置情報を特定するケースもあります。
プロの調査員が浮気調査を行う場合においても、調査中にどのようなアクシデントが発生するか完璧に予測することはできません。
尾行中に事故や渋滞で調査対象者を見失うことはもちろん、調査対象者が予想外の行動を起こして見失ってしまうこと考えられます。
そういったケースに備えて、GPS発信機を使用することで見失ってしまった調査対象者の場所を特定し、調査の続行を可能にするのです。
とはいえ、プロの探偵でも調査対象者に気づかれずに接近し、GPS発信機を取り付けることは極めて難しいでしょう。
そのため、実際にGPS発信機を取り付けるのは、依頼人やその協力者が実行することになります。
【最後に】自分で浮気調査をするよりも調査力がある探偵に依頼する事をおすすめします
浮気調査は探偵でなければ不可能というわけではありませんが、調査対象者に気づかれることなく浮気の証拠を確保することは素人には簡単なことではありません。
もし、調査対象者に尾行などを気づかれてしまっては、警戒されて浮気の証拠をつかむことが難しくなってしまうでしょう。
また、浮気の存在を疑われたことにより夫婦関係がギクシャクしてしまい、関係修復を望んでいる場合でもそれが難しくなってしまうかもしれません。
そんな浮気調査を成功させ、裁判でも使えるような証拠を確保してくれるのが探偵のありがたみです。
探偵は今まで培ってきたテクニックを駆使して調査対象者を尾行し、気づかれることなく浮気の証拠をつかんでくれるでしょう。
どのような結末(関係修復、離婚、慰謝料請求など)を望むかは人それぞれですが、いずれにしても有力な証拠を持っているのと持っていないのとでは、今後のアクションにおいて有利不利に大きく左右することになります。
浮気調査を依頼する際の探偵社選びは非常に重要で、悪い探偵社を利用してしまうと高額な料金が請求されて証拠も掴めない…などの最悪のケースも考えられます!
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